宅建の難易度(令和4年度10月受験者)

福岡市博多区の行政書士つる(@ryoya_tsurusawa)です。

この記事を見られている方は、宅建の難易度について知りたいと思われているでしょう。
近年の宅建の合格率は、約15~18%です。

ネットでは比較的簡単との情報もありますが、実際のところはどうなのか?

今日は、令和4年度10月試験に自己採点40点合格した私が、実際に感じた宅建の難易度について解説します。

・宅建受験時のスペック
【年齢】33歳
【学歴】理系の大学院卒
【保有資格】行政書士、FP2級、秘書検定2級、簿記3級
【学習方法】完全独学

●結論
・法律知識ゼロの初学者の場合、完全独学だと約500時間の勉強時間が必要
・働きながらでも合格可能ですが、勉強慣れしていないと、きついので覚悟が必要

試験範囲が広い

科目は5つ。
権利関係、法令上の制限、税・その他、宅建業法、免除科目です。
出題形式は、4肢択一式。

相対評価の試験のため、上位15~18%が合格します。
50点満点中36点前後とれば合格です。

ざっとこんな感じです。

試験範囲は広いです。
資格試験の勉強経験がなければ、かなりきつい量です。

私は行政書士とFP2級の資格を保有していたので、8月中旬から勉強しましたが、それでも平日1~3時間・休日5~10時間ほぼ毎日勉強しました。

予備知識がないと半年近く(約500時間)勉強しなければ、安定合格ラインの40点以上に到達するのは難しいです。

特に権利関係のボリュームと難易度に苦労されるかと思います・・・

ここから科目ごとに説明します。

権利関係

今年の宅建の一番の鬼門でした。
難易度は例年より難しかったです。

問5期間の計算、問7失踪宣告と問9辞任といったマイナー分野が出題されました・・・

失踪宣告と期間の計算は、行政書士試験で勉強したので解けましたが、辞任については完全に忘れていました(笑)

宅建の過去問だけでこれらの問題を解くのは不可能です。
はっきり言って、捨て問です。

行政書士試験で民法を勉強していなければ、全て不正解でした・・・

権利関係については、基本問題を落とさずに10点を確保するかが宅建に合格するポイントになるかと思います。

法令上の制限

難易度は例年通りでした。

問18建築基準法と問21農地法の問題が難しかったですが、それ以外の6問は比較的解きやすい問題でした。

過去問をしっかりやれば、6点は確保できるかと思います。

税・その他

難易度は例年通りでした。

問23印紙税の問題には苦戦しました・・・
テキストに載っていたのですが、しっかり覚えていませんでした・・・

それ以外の2問は過去問をしっかりやっていたので解けました。

宅建業法

難易度は例年通りでした。

問37の広告に関する問題が特に難しかったです。
そこまで細かい知識を覚えていなかったので、完全に捨て問でした。

問40の35条書面の問題は、問題文の言い回しに引っかかりました・・・
自己採点後、なぜ間違っているのかわかりませんでした(笑)

基本問題が多かったので過去問をしっかりやれば、15点は確保できるかと思います。

免除科目

難易度は例年より簡単でした。

問49、50の土地と建物の問題はよくわからなかったのですが、文脈から正誤判断できたので解けました。

結論

・法律知識ゼロの初学者の場合、完全独学だと約500時間の勉強時間が必要
・働きながらでも合格可能ですが、勉強慣れしていないときついので覚悟が必要

自分の周りは、宅建の名前は聞いたことあるけど、試験内容はわからないといった感じです。

実際に試験を受けた人しかわからない苦労がありますので、それを少しでもわかってもらえたらと思い、記事にしました。

私の記事がこれから宅建に挑戦される方のお役にたてるとうれしいです。
ここまで読んでいただきありがとうございました。

他の記事で詳しい勉強法について執筆しますので、そちらもよろしくお願いします。

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